2013-01-25

会津若松

年明けに、駆け足で会津若松に行ってきました。

ちょうどかの地を舞台にした大河ドラマ『八重の桜』の初回放映を迎えていたので、しっかり観ましたよ。ところが子役の話す福島弁がさっぱり聞き取れず、ぜひ本場の福島弁を聞いて学習したかったのですが、やはり当然のことながらほぼ標準語でした(ちょっと残念)。

今回お世話になった旅館『向瀧』さんは明治から続く老舗で、増築を重ねた山肌に張り付くような素晴らしい木造建築は、県の登録文化財に指定されています。

出発の朝は東京に初雪が降った日で、都内の交通網がほぼ全面休止になりました。その一歩前に間一髪抜け出して着いた時は、一面真っ白の新雪。夢のように美しい景色でした。





暗くなりかけると、中庭では『雪見ろうそく』に灯がともります。
一瞬だけの、雪景色のブルー・モーメント。








 夜は郷土料理のオンパレード。こちらは鯉の甘煮。鯉のあらいもとても美味しかったです。素朴な一品一品が日本酒にものすごく合います。




会津若松出身の友人に事前に色々聞きだしたところ田楽も名物ということで翌日は囲炉裡で焼いてくれる専門店に行きました。他にもカレー焼きそばなるB級グルメも有名だとか?

ご当地アイスクリーム『アイス牧場』。濃厚でした。柿の『身不知 みしらず』という種類はとても貴重で、県外にはほとんど出ないそうです。




しんしんと降りつもる雪が時折どさあっと落ちる音だけが響く中で温泉にあたたまり、火の周りに身を寄せあうのは言葉に尽くせない贅沢ですね。


ろうそくの影が美しく映るように何時間も雪を平らに均し続けている『ろうそく隊』の皆さんや、夜遅くまで立ち働いて下さる旅館の方々に感謝します。

館内を案内して頂きました。まさに檜舞台もある大広間。






全て檜の柾目の一枚板の格天井。畳と較べても分かるように、一角80cmは下らない大きさです!



迷子になりそうな宿泊部屋群。そのせいか、満室というのに他の宿泊客と出会うことが少なかったように思います。








翌日は、この旅のハイライトである栄螺堂(さざえどう。1995年重文)へ。白虎隊の自刃で有名な飯盛山の中腹にあります。前日から降り続ける雪による、道なき道を、途中でバギーカーは諦めて預け置き、気合いで登りました(有料のエスカレーターは観光客の少なさか雪のためか停止していました)。





内部のスロープが、上りと下りが出会わない完全に二重螺旋になった、世界にも稀な建築物です。ぐるぐると時計回りに上り切ったら、今度は逆時計回りで下ります。所々に祠があり、それぞれ家訓か藩訓めいた言葉が綴られた絵が飾られています。もとは観音像が祀られ、一巡りすることで三十三観音観音参りが出来るという構造でした。





人も景色も宿にいたるまで素晴らしく、初めての会津が大好きになりました。また桜の季節に来ることを誓って。




2013-01-09

あけましておめでとうございます。

2013年。

気持ち新たに。






ここ数年、同世代の友人達がしっかりと手作りでお節を作ってブログ等に写真をアップしているのが目立ちます。他の人のお節を見て盛りつけや具材を研究するのだとか。綿密なスケジューリングを基に、年末から着々と準備する姿には素晴らしいと感心するばかりです。

我が家はお料理屋さんのお節。あしからずや。




ではでは今年もよろしくお願い申し上げます。