2012-01-27

竹山賞 授賞式


昨年春に竣工したMAMETALOが、武蔵野美術大学建築学科竹山実賞を受賞しました。

日月会H.P.
http://www.nichigetsukai.com/2012/01/ashiwaratakeyama/

武蔵野美術大学建築学科の卒業生を対象とした小さな賞ですが、ポストモダン建築を代表する竹山実先生に選んで頂けたことは私にとって、何よりも価値があります。 なんて言ってる本人たちが一番びっくりしています。 お施主様にも大変喜んでいただき感無量です。 また次作に向けて、励みにしたいと思いますが、先日、その表彰式が武蔵野美術大学であり、出席して参りました。雪の影響で少し遅れて竹山先生が着き、同時に芦原義信賞の表彰式もあるので芦原夫人がご出席されていました。


マイクを握る学科長、高橋晶子氏↓
昔、JIAの卒業制作コンクールで銅賞だった時、審査員の高橋氏に「あの作品、あなた!?イメージとだいぶ違うわー。」と言われた事が思い出です。荒削りでガテンな作品だったからだと思うのですが・・・もちろん高橋氏の記憶には無く。



同じ日に学部の卒業制作終了制作展が催されており、学生達は自分の作品にへばりついているので、表彰とプレゼンテーションの出席者はほぼ大学関係者のみという淋しいものではありましたが所々笑いも起きるような和気あいあいとしたものでした。また貼られている他の応募作品のレベルの高さに(建築雑誌で見かけたものもアリ)、頂いた重みを実感しました。

時間がなく余裕を持って見て回れませんでしたが、展覧会と名のつくものが大好きな私は建築学科の卒・修了展もざっとチェック。1年前に3年生の課題の審査員で来たのですが、その時の学生達がちょうど卒業で、久々に再会した学生と話が出来たのも収穫でした。

十数年前の自分たちと較べてもあれですが・・・模型が大きいのは、近年の傾向なのでしょうか?2畳ぐらいある模型がたくさんありました。「CADで図面は簡単に描けるから模型に労力が注がれるのかな?」と友人。








これは建築学科生の作品ではありませんでしたが綺麗だったのでご紹介します。
大きな垂れ下がるビニールに無数に空けた小さな孔が、実際にその視点から見える建物や木々の風景を表現しています。裏から見ると、実際の風景と重なって幻想的でした。







大きなプロジェクトや公共建築の計画が多いのはどこの大学でも見受けられる事ですが、私たちの頃は美大らしく、野外のアート作品や身体性を問う作品がありました。今それはエコロジー建築が取って代わっているようです。循環型社会を想定した建築から、身近な自家菜園から発想を得たもの等等。私たちの頃にもなかった訳ではないのですが、あれから10年、より現実性の高い内容でした。

大学に行くといつも、自分は学校が好きなんだなあってことを再確認。若い学生はキラキラしているしパワーをもらえます(保育園ではパワー吸い取られてるので)。親が教職である事も大きく影響しているのでしょうねえ。しかし、来年度、1コマ分だけ特別講義を持つことに。うーーーん。何をやろう?自分史的なのは避けたい。