2009-01-27

コロンビア Columbia




コロンビア人の友人の結婚式に出席するために訪れたボゴタ。コロンビアの首都。ガルシア・マルケス『百年の孤独』の中で、
”石だたみの狭い通りに三十二カ所の教会の弔いの鐘の音が鳴りわたる、陰気くさい町”と描かれた町。ボゴタは高地なので、一年中秋のように涼しい。また、スモッグが激しくオイルの不純物がまき散らすガソリン臭さに、私はマスクが手放せませんでした。

しかし、式場はボゴタから車で1時間ぐらいの郊外。素晴らしい景色の中、晴れやかに厳かに進みました。お幸せに!










ボゴタには国民的建築家ロヘリオ・サルモナの建築にあふれています。ブラジルのオスカー・ニーマイヤー、フィンランドのアールト、日本の丹下。国の黎明期に国家プロジェクトに関わった建築家はあまたいます。 彼の手がけたランドスケープや集合住宅、大学などを2日かけて回り、もうへとへとでした。。。 煉瓦の使い方の繊細さと、水との調和。一本貫かれた美学は、どの建築家とも違いました。実は去年、天寿を全うされました。コロンビアの建築が彼の呪縛から解き放たれ、新しい建築が生まれるのはこれから。


















新年を、友人の別荘のあるビジャ・デ・レイバで迎えました。ボゴタから車で4,5時間でした。日本でいえば軽井沢でしょうか。ハリウッドのロケも来るのは、そこに植民地時代のスペイン領都市の町並みが残っているからです。






そんな場所にある友人の別荘からの眺めも絶景です。花が咲き乱れ、果樹園もあります。




その果樹園で取れるのが、このヘイホア。別名、グアバ・パイナップル。つまり、グアバとパイナップルを足して二で割ったような・・・でもリンゴっぽいところもあるし、何とも表現しにくい摩訶不思議なお味です。この果物は、皮をがぶりとそのまま食べるのですが特筆すべきなのは、皮にある芳香です。花のような香りです。 カフェでは、こんな風にジュースでも飲めます。日本に帰国して残念なのは、もう、ヘイホアが手に入らないこと。。。