2007-08-13

ご挨拶 / イマドキの落款事情

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はじめまして。東京で建築設計していますSAKOです。
SAKOはイギリスに住んでいた幼い頃のニックネーム。物心ついたのが海外だっ
た影響でずっと『外国かぶれ』でしたが、20代後半から茶道を学び始めたこと
をきっかけにすっかり『日本贔屓』に。

東京の街で気になるのは、江戸開幕400年廃れずに残っている、『和』を感じ
させるモノたちです。今、私たちは日本文化という豊富なソースを、どのように
消化し、変換、活用しているのでしょうか。それは『日本人のDNA』などといった
曖昧な精神論ではないはずです。そのことを、少し変わった視点から「東京」を
書き留めることで発見していきたいと思います。


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最近、周囲で、落款を作るのが流行中。
イマドキの落款は自分の好きなモチーフやキャラクターを組み合わせたりして
オリジナル性が高くなっています。
『ひょうたん』『豆』など古典的なモチーフから、『月』や『ヨット』という
モチーフまで。自分の好みや趣味を反映させています。
ローマ字や、イニシャルを彫った物は海外の方にも喜ばれそうです。
私は自分の名前にちなんで「桜の花びら」で住所印を作りました。
一番上の写真は、竹の根っこで作った珍しい印。
自然のままの節の形は様々なので、それに合わせて作った印もまた
味わい深い出来です。実印としても耐えうる希少性もあります。

そんな落款達の出番は主にお中元お歳暮のお礼状や熨斗紙など。
落款で「葉書などの文面が締まる」「二割増しで見映えする」から不思議です。
これらはEメールやコピペ(コピー&ペースト)で殆どのことが済んで
しまう世の中で、いまだに『手書き』が必要とされる聖域です。
そこで差を付けられるかどうか、人の目に留まるかどうかは、プライベート
を超えてビジネスの場でも重要になります。
細やかな気配りのようでいて、存外強かな上昇志向を感じませんか。

私の落款熱はまだまだ収まりそうもありません・・・。
(ただ今、台湾に2つほど発注中)